やる気のない社員がいる

能力の低い社員、やる気のない社員の対応

 しっかり面接をしたつもりでも、口のうまい人には騙されます。それでも簡単に解雇というわけにはいきません。手順を踏んでご退場いただきましょう。
 1. 現状の確認(本人がやりたい仕事、スキル、周辺環境)
  例えば親の介護で仕事が集中できない、などの要因がある場合は勤務時間を短縮さ せるなどの対策も打てます。
 2. 異動等の検討
  「能力が低い」場合、他の適性を探さないと後々その評価を否定されかねません。
 3. 指導体制の整備
  できるだけ複数の指導者がいる状態を作ります。一人だとその指導者のせいにされ かねません。
 4. 業務日報の作成
  指導側が「何を指導したか」を記録するのも大切ですが、本人が「何を指導されて いるのか、自分には何が足りないのか」を自認させます。
 5. 定期的な面談
  指導者もお忙しいとは思いますが、2週間に一度くらいは時間をとり、しっかりと 面談します。

 仕事ができない、やる気がないというだけで解雇にはできません。
私が以前勤務していた会社でやる気のない社員に対し、キレた上司が「クビだ!」と宣告して帰らせました。数日後その社員は弁護士を連れてきて結果的に「解雇取消、休んでいる間の給料補償」をさせられました。
 もちろん教育して戦力化できるのが良いのですが、辞めさせるとしても本人の合意が必要です。そのためには「自分が戦力になっていない、会社に迷惑をかけている」ということを自認させる必要があります。
(それでも辞めない猛者もいますが…)

2023年11月03日